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コミュニケーションが難しい時代

檀信徒とお寺の繋がりが弱くなっている

檀信徒とお寺の繋がりが弱くなっていると感じている方は多いと思います。
現代では、それはやむを得ない現実です。


理由としては、社会全体で核家族化が進んでいることがあげられるでしょう。お寺とのつきあい方を教えてくれた、お祖父ちゃんお祖母ちゃんが、別々に暮らしていることで、お寺の大切さがわからなくなっているということです。
人々の信仰心や供養の心が弱くなっていることもあるでしょう。合理的になっている世の中で、信仰や供養が、大切なものと考えられなくなってきているのです。
現代人は忙しい、ということもあります。大人は仕事や家事・育児で忙しく、子どもは勉強で忙しく、高齢者はサークル活動などで忙しく、そしてどの世代も余暇に遊ぶことで忙しく、残念なことにお寺に行く暇など無いのです。


このまま繋がりが弱くなっていくのはお寺にとって大きな問題

このまま繋がりが弱くなっていくのは、お寺にとっては、大きな問題です。
だからこそ、檀信徒とのコミュニケーションを深めていくことが大切なのです。
しかし、コミュニケーションを深める、といっても簡単なことではありません。
そもそもお寺に興味の無い人が大部分なのですから。


菩提寺のことをいつも気にして、行事があれば、常に参加するという人は、全体の2割くらいはいるでしょうか。
忙しくてなかなか行けないけど、けっこう気にはなっている人も3割くらいはいるでしょう。
おそらく残りの5割くらいは、普段、まったくお寺を思い出さない、お寺が何をやっているかわからない、といった人たちでしょう。


ただし、世帯主でなく、その子どもたちの世代になると、もっとお寺に興味の無い人の割合は大きくなります。
菩提寺の名前や宗派も知らないという息子や娘、それどころか、菩提寺の存在すら知らないという家族は、かなりの割合でいるはずです。
もちろんお寺によって、多少割合は違うでしょうが・・・。


こんな人たちには、「お寺に興味を持って欲しい」と思っていても、その思いすら届きません。
だから、少しずつ、段階を踏んで、簡単なことからコミュニケーションをしていくことが必要なのです。

 
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