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住職の退職金制度

住職の退職金制度づくり——お寺のリスクマネジメント

退職金制度を整えよう

お寺の住職は、死ぬまで続けるというのが一般的ですが、最近では、後継者が早くひとり立ちするように、まだ元気なうちに引退するというケースも増えているようです。
こうした時、企業であれば、これまでの貢献に対して、退職金が支払われるのが一般的です。しかしお寺の場合、まだ退職金制度が整っているというケースは少ないようです。
でも本来は、受け取ることのできる費用ですし、何があるかわからないので、そうしたお金が無いとその後の生活に不安が残ります。
ただ、お寺で退職金を受け取るためには、退職金規程などの制度を整えておく必要があります。その時が来てから、急に決めることはできないのです。また、制度をきちんと整えておかないと、トラブルのもとになりかねません。逆に言えば、きちんとした制度さえ整えておけば、まったく問題にはなりません。
また、退職金は、通常の給与に比べ税制上かなり優遇されているため、給与分を積み立てておき退職金にすることで、大きな節税が可能となります。
引退してからもお金は必要なので、退職金に関する制度は、ぜひ調えていただきたいものです。


住職死亡に備えたリスクマネジメントも

また、住職が死亡した時、お寺は大きな不安をかかえることになります。中心人物がいなくなるということに加え、金銭面での不安は計り知れないほどです。
住職の葬儀となると、それなりの規模になり、葬儀費用も馬鹿になりません。残された寺族の生活の不安もあるでしょう。
特に後継者の決まっていないお寺の場合、新しい住職が外から入ってくる可能性もあります。そうすると、寺族は無一文でお寺を出て行かなければならない、という可能性すらあります。
そんな事態に備えて、死亡退職金制度も調えておくことも大切です。特にお寺の場合、法人としてのお寺が住職に生命保険をかけて、受け取った死亡保険金を、死亡退職金として寺族に給付するということが可能です。


受け取るためには制度づくりが必要

ただ、どんなかたちにせよ、退職金を受け取るためには、宗教法人としてきちんとした制度をつくっておかなければなりません。
寺院デザインでは、こうした制度づくりのお手伝いをさせていただいています。


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