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住職のことを知ってもらいたい

住職は偉い人だと思われて、親しみを感じてもらえない

お寺のことを知ってもらえていないのも、お寺にとっては損失ですが、住職のことを知ってもらえていないのも、大きな損失です。
その一方で、住職はなにか偉い人で、いつも高邁なことばかり考えていて、話しにくい、気むずかしい人と感じている人も多いものです。
住職としては、そう思われることは、決して気分の悪いことじゃありませんが、ものには程度というものがあります。
これが過ぎると、お寺はますます敷居の高い存在になっていきます。


実際のところ、住職とはいえ、いつも高邁な教えのことばかり考えているわけじゃありませんし、そんなに気むずかしい人ばかりじゃないわけです。
もちろん、住職とゆっくり話をした経験のある人はそれをわかっています。
しかし、そうした経験を持たない人は、やはりお寺は敷居の高い存在と考えているでしょう。


だから、住職も気さくな人なんだよ、ということを、いろんな機会で表現する必要があるのです。
行事やイベントはその絶好の機会です。
法話の時だけじゃなくて、行事終了後もいろんな人に声をかけることで住職というものを知ってもらえます。


ただ実際は、そう簡単に誰とでも話ができるわけじゃありません。
共通の話題や、きっかけが無いと話しにくいのです。
でも、お互いのことを知らないので、共通の話題なんてなかなか見つかりません。


だから、こちらから話題をつくってあげることが大切になってきます。
それも、堅苦しい話じゃなくて、普通の人も興味を持ってもらえるような話題です。
例えばそれは、住職の好きな映画の話かもしれません。
趣味のこともいいでしょう。


あらかじめ興味のある本とか音楽とか、そうした話題を法話や寺報で触れておくのです。
もちろん、人生に示唆をあたえるようなこと話題に昇華できればいいのですが、そんなに堅苦しく考えなくてもいいでしょう。


「そういえば住職さん、あの本、私も読んだことがあるんですよ」と言われたら、もうこちらのものですから。 住職に親しみを感じてもらうこと、お寺に親しみを感じてもらうことは、そうした小さなことの積み重ねなのです。