寺院活性化のための情報
“学び”と“実践”のための研究会
第7回は、27年12月16日(水)
「葬式仏教 価値向上委員会」第9回研究会
第9回研究会のテーマは
「桜葬墓地とゆるやかな共同性
ーーお墓をめぐって集う人たちは、何を求めているのか?」
講師は、
エンディングセンター理事長の
井上治代氏(東洋大学教授)
これまでの研究会の様子
メディア掲載1 メディア掲載2 メディア掲載3 メディア掲載4
■変わるコミュニティのあり方
■ゆるやかな共同性は、檀家制度を変えるか?
■檀家制度は、なぜ弱体化していくのか?
■桜葬墓地とは何か?
■桜葬墓地は、なぜ申込みが多いのか? など
■濃密なコミュニティを拒絶する現代人?
今回の委員会は、講師にNPO法人エンディングセンター理事長の井上治代氏(東洋大学教授)をお呼びして、「桜葬墓地とゆるやかな共同性」について講義をしていただきます。 井上治代氏が主宰するエンディングセンターは、「尊厳ある死と葬送を実現する」ための市民団体です。生前契約や葬儀の生前相談などを通して、葬送をめぐる様々なサポートを行うと同時に、桜葬と呼ばれる樹木葬墓地を企画し、そこに集う人たちとともに「家族・地縁に代わるゆるやかな共同性」を育んできました。
現代では、檀家制度が以前のように機能しなくなりつつあるのは、誰もが認めるところです。檀家制度の前提である地域社会そのものが弱体化している以上、この流れに歯止めをかけることは不可能です。
そもそも、こうした流れを生み出した原因のひとつとして、多くの人々が、ひと昔前のような濃密なコミュニティを、どこかで拒絶するようになってきたことが挙げられます。つまり、近所や親戚のつきあいを、面倒だと考える人が多くなってきたということです。
■一本の桜の木の下にみなで眠り、みなが集う
しかし現代人は、ほんとうにこうしたコミュニティを拒絶しているのでしょうか? 全てのコミュニティを拒絶しているわけではなく、これまでのコミュニティのあり方に代わる、つながりの新しいあり方を模索しているだけなのではないでしょうか?
井上氏が提唱する「家族・地縁に代わるゆるやかな共同性」も、そのひとつです。それは、「家族を含み込みつつ、しかし家族という単位に縛られず、一本の桜の木の下にみなで眠り、みなが集う。そこに眠る人も、眠る人を偲んで訪れる人も、まさに『血縁』をこえた『結縁』でつながっている」(井上氏)のことなのです。
この考え方は、これからの檀家制度のあり方を考える上でも、大きなヒントになると思います。檀家組織に違和感を感じている現代人も、こうした「ゆるやかな共同性」ならば、拒絶反応を起こすことは無いはずです。むしろ「ゆるやか」ゆえに積極的に参加するという人も少なくないのです。
■たくさんの申込者が集まった桜葬墓地
また講義では、桜葬という樹木葬墓地についても、お話しいただきます。桜葬墓地は、東京都町田市で運営されている、桜による樹木葬墓地です。桜葬墓地は樹木葬のパイオニア的存在であると同時に、たくさんの申込者が集まった墓地としても知られています。桜葬とは何か、なぜ桜葬は人気があるのか、などについてもお話しいただきます。 たくさんの方々のご参加をお待ちしています。
■テーマ 「桜葬墓地とゆるやかな共同性」
■変わるコミュニティのあり方
■ゆるやかな共同性は、檀家制度を変えるか?
■檀家制度は、なぜ弱体化していくのか?
■桜葬墓地とは何か?
■桜葬墓地は、なぜ申込みが多いのか? など
■講師 井上治代氏
(NPO法人エンディングセンター理事長、東洋大学教授)
■プログラム ①講義
「桜葬墓地とゆるやかな共同性」(井上治代氏)
②ワークショップ
「檀家制度からゆるやかな共同性へ」
■日時 平成27年12月16日(水)午後1時30分〜4時30分
■場所 仏教伝道センタービル 7階会議室「見」の間
東京都港区芝4−3−14/TEL 03-3455-5851
JR山手線「田町駅」三田口より徒歩8分、
都営地下鉄三田線「三田駅」
および浅草線「三田駅」A9番出口より徒歩2分
■定員 各40名
■申込締切 12月10日(木)
ただし、定員になり次第、受付は終了させていただきます。
■参加費 10,000円(税込)
■年会費 10,000円(税込)
※葬式仏教価値向上委員会は、会員制の研究会です。
参加するためには、10,000円の年会費が必要となります。
※申し込み受付後、振り込み用紙を送付させていただきます。