寺院活性化のための情報
葬式仏教をテーマにしたシンポジウムが、東京ビックサイトで開催されます。
エンディング産業展で葬式仏教をテーマにシンポジウム
葬式仏教をテーマにしたシンポジウムが、12月9日(水)に東京ビックサイトで行われることになりました。
パネリストは、元・全日本仏教会事務総長で浄土宗心光院住職の戸松義晴氏、日蓮宗妙光寺の小川英爾氏、そして寺院デザイン代表の薄井秀夫の3人。現代の仏教における様々な問題点を議論するとともに、これからの葬式仏教のあり方について提言するシンポジウムとなります。
■■エンディングをテーマにした日本初の見本市■■
シンポジウムは、エンディングをテーマにした日本初の見本市「エンディング産業展2015」のイベントのひとつとして行われます。葬儀、仏壇仏具、墓石・納骨堂、終活関連、そして寺院関連の多岐にわたるサービスが一堂に会し、そこに行くだけで、この分野の最新のトレンドを知ることができます。これを見ずして現代の仏教を語ることはできないと言っても過言ではありません。
その中で行われる今回のシンポジウムは、やはり仏教と寺院の未来を考える上で、とても重要な示唆を与えてくれるはずです。
■■三人のパネリストが葬式仏教に提言■■
浄土宗総合研究所主任研究員でもある戸松義晴氏は、5年前、流通王手のイオンがお布施の目安をホームページ上で公開した時に、全日本仏教会事務総長として前面にたち、イオンに対してホームページ上からこの目安の削除を求めるなど事態の収拾につとめるとともに、これを契機にして全日仏として2回のシンポジウムを企画し、お布施の意義を世に問うということを行いました。また慶応大学医学部では生命倫理に関する講義を持つなど、幅広い分野での活躍をされています。
また日蓮宗妙光寺住職の小川英爾氏は、平成元年に全国に先駆けて、跡継ぎの無い人たちのための永代供養墓を建立し、その先進性と独自性によって日本中から注目された安穏廟の発案者でもあります。現在、全国の何千とある永代供養墓は、すべてこの安穏廟がルーツであり、その後のお寺のあり方、供養のあり方を変えたと言っても過言ではありません。さらにこの安穏廟の先進性は、そこに集った人たちとともに、檀家組織とは別の会員組織をつくって、そこで、新たなコミュニティのあり方を模索してきたことにもあります。
そして寺院デザインの薄井秀夫は、日本初の寺院コンサルティング会社を設立し、これからの時代におけるお寺のあり方について提言をつづけてきました。特に近年は、葬式仏教という仏教のあり方を積極的に評価し、僧侶が葬式仏教に自信を持ち、人々の声を聞きながら現在の葬式仏教のあり方を変えていくことで、仏教がもっと人々に求められるものになっていくと考え、この趣旨に賛同する僧侶らとともに葬式仏教価値向上委員会を立ち上げて、お互いのさらなる意識向上と社会に対するアピールを行っています。
■■お布施、檀家組織、お墓・葬儀■■
それぞれの分野で、仏教の未来を拓いていこうと取り組んでいる3人によるシンポジウム。お布施、檀家組織、お墓・葬儀など、様々なテーマでの議論が予想されます。ぜひご来場の上、エンディングの世界のトレンドを知るとともに、ともに葬式仏教の未来について考えていただければと思います。
シンポジウム概要
■■21世紀の仏教のあり方を考えるパネルディスカッション■■
「葬式仏教の未来を予測し、 人々に必要とされる宗教になるためには」
日程 12月9日 午後2時〜4時30分
会場 東京ビックサイト イベント会場 (Iー4)
パネリスト 戸松義晴(浄土宗心光院住職)
小川英爾(日蓮宗妙光寺住職)
薄井秀夫(寺院デザイン代表取締役)
受講料 3000円(事前申込)/5000円(当日申込)
□エンディング産業展2015
日程 12月8日(火)〜10日(木)
会場 東京ビックサイト
りんかい線 「国際展示場駅」下車徒歩7分
ゆりかもめ 「国際展示場正門駅」下車徒歩3分
主催 エンディング産業実行委員会
問い合わせ 03−5363−1701
※エンディング産業展は入場料が2000円かかりますが、
エンディング産業展のホームページで来場事前登録をすると、
入場料が無料となります。