寺院活性化のための情報
“学び”と“実践”のための研究会
第7回は、27年9月15日(火)
「葬式仏教 価値向上委員会」第8回研究会
第8回研究会のテーマは
「幽霊を信じる人に僧侶はどう向き合うべきか?
ーー震災被災地での報告から考える」
講師は、高橋原氏(東北大学 実践宗教学講座 准教授)
これまでの研究会の様子
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■霊魂について聞かれたら、どう対応するべきか?
■なぜ人は、霊魂の存在を信じるのか?
■霊魂を語る人は、何かに悩んでいるのか?
■なぜ被災地では、幽霊を見たという人が多いのか?
■霊魂に対して、僧侶のスタンスはどうあるべきなのか?
皆さんは、檀信徒の方から、霊魂について相談や質問を受けたことはないだろうか? 「私たちは、死んだら霊魂になるのですか?」「父の霊魂はどこに行ったのですか?」といった質問、あるいは、「霊魂が憑いている」「幽霊が見える」といった相談など、僧侶に対して霊魂に関する話をしてくる人は多い。
人々は、僧侶が望む望まないに関わらず、僧侶のことを霊魂の専門家だと考えているのだ。
釈迦は、霊魂があるとか、ないとかについて、あれこれ言うのは無意味だと語っている。確かに教えにおいては、霊魂が存在するかどうかは、あまり重要な問題ではない。日本仏教においても、霊魂のことを、教学的な位置づけをしている宗派は無い。つまり、霊魂をどう考えるかは、個々の僧侶にまかされているのである。
しかし現場で僧侶は、霊の問題を無視することはできない。そもそもほとんどの宗派では(浄土真宗を除いては)、霊魂の存在無しに、葬儀は成立しないのである。
今回、講師にお呼びする宗教学者の高橋原氏(東北大学 実践宗教学講座 准教授)は、東日本大震災の被災者に幽霊を見たという人が多いことに注目し、幽霊に関わる人々の悩みと宗教者について、調査・研究を続けてきた。
その中で高橋氏は、「『幽霊』の問題は、決してあの世だけの問題ではなく、この世に生きる人々のさまざまな思いと重ねて考えられなければならないだろう」と言う。また「宗教者にできることは、まずは相手の価値観、世界観を尊重して、語られる話をしっかりとうけとめることではないだろうか」とも言う。
もちろんここで、霊魂が存在するとか存在しないとかを議論するつもりは無い。大切なのは、幽霊を見た、感じたという人が現実にいるということである。その人の心を、宗教者がどう受けとめるかということである。
霊魂は、教学的には、論じられることの無い問題である。教学に無いことは、ついつい問題にふたをして通り過ぎてしまいがちである。しかし霊のことで相談に来た人に、宗教的な信念に基づいて、「霊魂は存在しませんよ」などと言っても、何の解決にもならないし、大部分の人は、相談できる他のところに行くだけである。
だからこそ、伝統仏教の僧侶にとって、そうした人をどう受け止めるかが重要な問題なのだ。
高橋氏の講義を通して、被災地で何が起きているかを学び、幽霊を見たという人に僧侶はどう向き合うかについて、考えてみたい。
さらに、講義後のグループ・ディスカッションでは、参加者それぞれの体験を共有し、霊をどう考えるかについて情報交換をしていく。
霊魂肯定派、霊魂否定派ともに、参加していただければ幸いである。
■テーマ 「お布施のあり方について考える 」
■霊魂について聞かれたら、どう対応するべきか?
■なぜ人は、霊魂の存在を信じるのか?
■霊魂を語る人は、何かに悩んでいるのか?
■なぜ被災地では、幽霊を見たという人が多いのか?
■霊魂に対して、僧侶のスタンスはどうあるべきなのか?
■講師 高橋原氏
(東北大学 実践宗教学講座 准教授)
■プログラム ①講義
「幽霊を信じる人に僧侶はどう向き合うべきか?」(高橋原氏)
②ワークショップ
「霊について、人々とどう対話をしていくか?」
■日時 平成27年9月15日(火)午後1時30分〜4時30分
■場所 仏教伝道センタービル 7階会議室「見」の間
東京都港区芝4−3−14/TEL 03-3455-5851
JR山手線「田町駅」三田口より徒歩8分、
都営地下鉄三田線「三田駅」
および浅草線「三田駅」A9番出口より徒歩2分
■定員 各40名
■申込締切 9月9日(月)
ただし、定員になり次第、受付は終了させていただきます。
■参加費 10,000円(税込)
■年会費 10,000円(税込)
※葬式仏教価値向上委員会は、会員制の研究会です。
参加するためには、10,000円の年会費が必要となります。
※申し込み受付後、振り込み用紙を送付させていただきます。