寺院活性化のための情報
“学び”と“実践”のための研究会
第6回は、27年3月31日(火)
「葬式仏教 価値向上委員会」第6回研究会
第6回研究会のテーマは
「葬儀のできない人たちを救え!
ーー僧侶が運営する葬祭NPOの軌跡」
講師は、塚田一晃師
(NPO法人三松会理事長・曹洞宗源清寺副住職
/群馬県館林市)
これまでの研究会の様子
終活はなぜ定着したのか?
■奇跡の葬祭NPO
■仏教者として弱者救済を
■行政・地域との連携で、活動を活性化
■後見人事業、フードバンクまで活動を広げる
■僧侶が葬祭NPOを運営する意味 など
お寺だからできる葬祭NPO、お寺を活かす葬祭NPO
群馬県館林市に、身寄りのない人、生活保護受給者、生活困難者、施設入所者など、様々な事情できちんとした葬儀をあげることのできない人のために、葬儀を行うNPOがある。
NPO三松会がこの事業を始めたのは20年前(当時はNPO法が無かったので、株式会社としてスタート)。長い年月をかけて実績を重ね、地道に活動を続けてきた。そして現在では、葬儀の依頼のほとんどを、行政や施設からの紹介になるほど、地域での絶大な信頼を得るようになった。昨年、行った葬儀はなんと290人である。そして現在では、事業範囲を広げ、葬儀だけでなく、後見人事業やフードバンクも行うようになっている。
特筆すべきなのは、このNPOはお寺の境内に住所を置き、代表者はこのお寺の副住職、引き取り手の無い遺骨はこのお寺が引き取っているということだ。仏教者としての弱者救済が、この三松会の原点なのである。
今回、葬式仏教価値向上委員会では、NPO三松会理事長の塚田一晃氏(曹洞宗源清寺副住職)から、実際の活動内容やこれまでの苦労、そして今後の展開についてお話をうかがう。
福祉の葬儀を仕事に(上毛新聞より)
以下、群馬県の地方紙『上毛新聞』に塚田師が寄稿した原稿からの抜粋です。
「福祉の葬儀」を仕事に 塚田一晃 『上毛新聞』オピニオン21(平成24年3月7日付)
お金がなくても、快く供養をしてくれる僧侶はたくさんいると思う。しかし、「お金がないのであれば、お寺さんをお願いするのは無理でしょうね」と、お寺まで情報が伝わらない現実もある。
「ならば自分で、本当に困っている人専門の福祉の葬儀屋さんを立ち上げるしかない」と、会社登記をして葬儀社を立ち上げたのが三松会の始まりである。
お坊さんが葬儀社を始めることに、最初は住職の大反対もあったが、妻の理解と協力で始めることができた。お金をかけられないので棺は私がお寺の裏のプレハブで作り、病院への搬送も妻と二人で24時間関係なく行った。
病院では僧侶が霊きゅう車に乗って迎えに行くわけだから、反響は大きく、多くの人々から励ましの声をいただき、情報もすぐに広まった。 親族のいない方は私がお葬式をあげ、霊きゅう車を運転して火葬場へ行き、読経し収骨をしてお寺に帰って来るという、一人で僧侶と葬儀社と親族の3役もこなした。お寺のお坊さんが棺桶を作るわけだから、最初は戸惑いもあった。お寺の世界では非難もされている。しかし、お坊さんが病院まで迎えに来てくれて、お坊さんが作った棺桶に入れて供養を受けられるなんて幸せと言う方も多い。
(中略)
私は三松会を立ち上げたことで、多くの人の悩みや苦しみに応えることができていると思う。今ではこれが本来のお坊さんの仕事だと思ってやまない。
■テーマ 「葬儀のできない人たちを救え!
ー僧侶が運営する葬祭NPOの軌跡」
■奇跡の葬祭NPO
■仏教者として弱者救済を
■行政・地域との連携で、活動を活性化
■後見人事業、フードバンクまで活動を広げる
■僧侶が葬祭NPOを運営する意味 など
■講師 塚田一晃師
(NPO法人三松会理事長・曹洞宗源清寺副住職/群馬県館林市)
■プログラム ①講義「葬儀のできない人たちを救え」(塚田一晃師)
②質疑応答
③参加者による意見交換会
■日時 平成27年3月31日(火)午後1時30分〜4時30分
■場所 仏教伝道センタービル 7階会議室「見」の間
東京都港区芝4−3−14/TEL 03-3455-5851
JR山手線「田町駅」三田口より徒歩8分、
都営地下鉄三田線「三田駅」
および浅草線「三田駅」A9番出口より徒歩2分
■定員 各40名
■申込締切 3月23日(月)
ただし、定員になり次第、受付は終了させていただきます。
■参加費 10,000円(税込)
■年会費 10,000円(税込)
※葬式仏教価値向上委員会は、会員制の研究会です。
参加するためには、10,000円の年会費が必要となります。
※申し込み受付後、振り込み用紙を送付させていただきます。