寺院活性化のための情報
“学び”と“実践”のための研究会
第5回は、26年12月2日(火)
「葬式仏教 価値向上委員会」第5回研究会
第5回研究会のテーマは
「お寺でグリーフケアの会を開催する
ーー悲しみを癒す場をつくるということ」
講師は、酒井義一師
(真宗大谷派 存明寺 住職/東京都世田谷区)
これまでの研究会の様子
終活はなぜ定着したのか?
■お寺は、悲しみを癒す場となれるのか?
■グリーフケア活動を実践する
■地域コミュニティからお寺コミュニティへ
■8年間の活動から学んだこと など
無くなりつつある悲しみを癒す場
家族を亡くして悲しいのはあたりまえのことですが、現代では、その悲しみが深くてなかなか立ち直れない人が増えています。
理由のひとつとしてよく言われるのは、以前は地域コミュニティや家族の中に、悲しみを癒すための仕組みがあったのですが、現在ではそれがあまり機能しなくなってきているのではないかということです。
さらには、悲しみを表現することが下手で、悲しみをため込む人が増えているのではないかということも言われています。
現代人には、悲しみを癒す場というものが無くなっているのです。
そうした中、グリーフケアという言葉が、仏教界でも知られるようになってきました。宗派などでも、グリーフケアの研修をするところもあるようです。
しかし、グリーフケアの方法を学んでも、実際にそれを活かす場というのは、案外多くありません。葬儀の場などで、多少はグリーフケアの考え方を活かすことはできますが、現実的には葬儀という慌ただしい時間の中で、きちんとしたケアを行うのはほとんど不可能です。
様々な悲嘆の形を見て来た
東京都世田谷区にある真宗大谷派存明寺の酒井義一住職は、約8年前に、檀家や地域の方を対象に「グリーフケアの会」をたちあげて、今日まで開催しつづけています。
8年の間、この会には、様々な人が参加してきました。
抱えきれない悲しみを持って訪れその場で涙を流す女性、故人にしてきた治療がほんとうに本人のためになったのかと自分を責め続けてきた女性、この会に参加して初めて悲しみの感情を表に出すことができた男性など、そこには色々な形の悲嘆があったそうです。
酒井住職は、こうした方々に、悲しみをはき出す場、悲しみを癒す場をつくり、悲しみに沈む人たちに寄り添ってきたのです。
悲しみに沈む遺族とどう向き合うか?
今年12月2日、弊社で主催する葬式仏教価値向上委員会で、この酒井住職をお呼びして、「お寺でグリーフケアの会を開催する——悲しみを癒す場をつくるということ」をテーマにお話しをしていただくことになりました。
グリーフケアの会を通じて酒井さんは何を考えてきたのか、どんな大変なことがあったのか、続けてきてよかったのはどんなところか、などについてお話しいただきます。また、グリーフケアの会をお寺で開催するためのポイントについてもお話しいただきます。
酒井さんからは、現代において、悲しみに沈む遺族とどう向き合っていくべきかについての、とても大切な話が聞けると思います。グリーフケアの実践という意味では、まだ仏教界では具体的な事例がほとんどありません。ここまでの実践は、おそらく唯一なのではないでしょうか? その意味でも、貴重な話が聞けるまたとない機会です。
そしてこの研究会を通して考えていただきたいのは、悲しみを癒す場をつくるというのも、まさにこれからのお寺に求められる役割なのではないか? ということです。
ぜひご参加いただきたいと思います。
■テーマ 「お寺でグリーフケアの会を開催する ーー悲しみを癒す場をつくるということ 」
■お寺は、悲しみを癒す場となれるのか?
■グリーフケア活動を実践する
■地域コミュニティからお寺コミュニティへ
■8年間の活動から学んだこと など
■講師 酒井義一師(真宗大谷派 存明寺 住職/東京都世田谷区)
■プログラム ①講義「お寺でグリーフケアの会を開催する」(酒井義一師)
②質疑応答
③参加者による意見交換会
■日時 平成26年12月2日(火)午後1時30分〜4時30分
■場所 仏教伝道センタービル 7階会議室「見」の間
東京都港区芝4−3−14/TEL 03-3455-5851
JR山手線「田町駅」三田口より徒歩8分、
都営地下鉄三田線「三田駅」
および浅草線「三田駅」A9番出口より徒歩2分
■定員 各40名
■申込締切 11月20日(木)
ただし、定員になり次第、受付は終了させていただきます。
■参加費 10,000円(税込)
■年会費 10,000円(税込)
※葬式仏教価値向上委員会は、会員制の研究会です。
参加するためには、10,000円の年会費が必要となります。
※申し込み受付後、振り込み用紙を送付させていただきます。