寺院活性化のための情報
“学び”と“実践”のための研究会
第37回は、令和6年12月16日(月)
「葬式仏教 向上委員会」第37回研究会
第37回研究会のテーマは
「葬式仏教としての創価学会 」
講師は、 小川寛大氏
季刊『宗教問題』編集長
■創価学会の葬式仏教化は何をもたらしたか?
■意外と知らない創価学会
■創価学会のコミュニティ戦略
過去のセミナーのダイジェスト動画も見ることができます。
下記をクリック↓
■学会がつくるコミュニティ
創価学会。言わずと知れた、戦後日本における最大の新宗教団体です。
高度経済成長期に、地方から都市部に出てきた人を中心に信者数を伸ばしてきました。お寺でも、檀家の入信でのトラブルが度々あったことを覚えている人もいるでしょう。現在では、信者数を減らしつつあるのも現実ですが、それでも社会的な影響力は他の宗教団体の追随を許しません。
学会の特徴のひとつとして挙げられるのが、学会コミュニティです。地域の拠点に定期的に集まり、濃厚なコミュニティをつくりあげてきました。学会コミュニティは、宗教活動の場だけでなく、日常生活においても協力し合うコミュニティとなっていきます。
教勢を伸ばした高度経済成長期は、地域コミュニティが崩れ始めた時期でもあり、また地方から都市部に出てきたためコミュニティから疎外されていた人も多く、学会はそうしたニーズに応えてきたという部分もあります。
昨年、池田大作名誉会長が亡くなり、教団の混乱を予想する人も少なくありませんでした。ところが現実は、さして混乱をすることもなく、ポスト池田体制にスムーズな移行が進んでいます。
■葬式仏教化する創価学会
強烈な現世利益信仰とコミュニティで拡大してきた創価学会ですが、ご存じの通り、平成の最初のころに、共存関係にあった日蓮正宗との間に紛争が起こり、僧侶に葬儀の導師を依頼できない事態に陥ります。ちなみに、創価学会は元々、日蓮正宗の信者組織として始まっています。
そこで生まれたのが、友人葬です。
僧侶でなく、地域ブロックの役職者らが儀典長(導師)となり、参列する会員全員で、法華経を唱えるという形式の葬儀です。
友人葬の宗教的な是非については触れませんが、ここにおいて、信仰集団であった創価学会が、葬式仏教の要素を色濃く持つようになっていきます。
参列者のほぼ全員がお経を読むという葬儀は、学会の信仰を持っていない人にとっては、とても違和感のあるものです。しかし故人を地域の会員全員で送る、という形式は、葬儀社が一般的になる以前の、地域で故人を送る葬儀との共通点を持っていることも事実です。少なくとも、故人を送ることが「人(僧侶)まかせ」でなく、自分(家族・地域の人)たちの手で行われていることは、葬儀の意義をリアルに感じることができるという点で大きな意味があります。
■創価学会の活動から学べるもの
今回、葬式仏教向上委員会では、宗教に関する唯一の論説誌『宗教問題』の編集長の小川寛大編集長を呼んで、葬式仏教としての創価学会について解説していただきます。
小川寛大氏は、『宗教問題』の編集を通して、宗教に関する様々な問題を取り上げてきました。自身も綿密な取材を続け、『池田大作と創価学会』『神社本庁とは何か』などの著作を記しています。その分析力には定評があり、とかく面白おかしく取り上げられがちな宗教の話題を、良識的な視座で冷静に論じ続けています。
今回は、創価学会において、どのような葬儀が行われ、それがどんな戦略で、どんな方向性を目指しているのかについて講義していただきます。また、創価学会が今後、どうなっていくのか、伝統教団と同じ道をたどっていくのか、なぜ混乱すること無くポスト池田体制を築くことができたのか、など、様々な面から解説していただきます。めったに聞けない創価学会についての講義です。
ぜひご参加いただければと思います。
株式会社寺院デザイン 代表 薄井秀夫
過去のセミナーのダイジェスト動画も見ることができます。
下記をクリック↓
■テーマ 「葬式仏教としての創価学会」
■講師 小川寛大氏 季刊『宗教問題』編集長
■プログラム
①講義「葬式仏教としての創価学会」
②グループディスカッション
■日時
令和6年12月16日(月)午後1時30分〜4時30分
■場所
仏教伝道センタービル 7階会議室「見」の間
東京都港区芝4−3−14/TEL 03-3455-5851
JR山手線「田町駅」三田口より徒歩8分、
都営地下鉄三田線「三田駅」
および浅草線「三田駅」A9番出口より徒歩2分
■定員
各40名
■申込締切
12月9日(月)
※ただし、定員になり次第、受付は終了させていただきます。
■参加費
10,000円/1名(税込)
※葬式仏教価値向上委員会は、会員制の研究会です。
(年会費10,000円)。
※申込みの方は、自動的に会員となります。
※申し込み受付後、振り込み用紙を送付させていただきます。