寺院活性化のための情報
“学び”と“実践”のための研究会
第39回は、令和7年6月27日(金)
「葬式仏教 向上委員会」第39回研究会
第39回研究会のテーマは
「〈あの世と死者の魂〉を考える
──〈あの世と死者の魂〉観を理解すれば、
葬送の現在地が見えてくる」
講師は、 藤山みどり氏
宗教情報センター研究員
■現代人は「あの世と死者の魂」を信じているのか?
■「死んだ家族は、あの世でどうしている?」にどう答える?
■葬送の簡素化と死生観の関わり
過去のセミナーのダイジェスト動画も見ることができます。
下記をクリック↓
■「あの世と死者の魂」をめぐる人々と仏教のズレ
「あの世と死者の魂」。
このことは、私たちが死んだらどうなるか、ということと深い関わりがあります。「あの世と死者の魂」についての受けとめ方は、ある意味、死生観のベースでもあります。
ところが、「あの世と死者の魂」については、立場によって様々な考えがあります。
仏教の中ですら、宗派によって異なりますし、まして一般生活者と仏教の考え方とは、大きな開きがあります。もちろんそれが、仏教徒、すなわちお寺の檀家であっても、仏教的な「あの世と死者の魂」とは異なる考えを持っていることがほとんどです。
■何となく信じる「あの世と死者の魂」が葬送を支えている
死生観は、その時々の社会の影響を大きく受けるものです。例えば、医療や福祉をめぐる社会状況、家族のあり方、地域のあり方、ひいては経済のあり方にすら影響を受けています。
ただそんな中でもこれまでは、「死んだら魂(霊、霊魂)となって、あの世に行く」「葬儀をすることで、死者をあの世に送る」という感覚は共通でした。
ところが現代の仏教は、一般の人たちの曖昧で感覚的な「あの世と死者の魂」よりも、仏教の理念的な死生観を強調しがちで、時には人々の素朴な死生観を抑圧することすらありました。
仏教が、仏教的な死生観を説くのは当たり前なのですが、一方で日本の葬送は、人々が何となく信じている、素朴な「あの世と死者の魂」観に支えられているのも事実なのです。その「あの世と死者の魂」観について、仏教と一般生活者との間にあるズレを理解し、その考えを尊重することが、現代の仏教に求められていると思うのです。
■「死者を送る」感覚の欠如が葬儀をお別れ会にする
もし葬儀から「死者をあの世に送る」という要素が無くなっていくと、葬儀は「死者とお別れをする」儀式に近づいていくでしょう。そして葬儀が単なる「死者とお別れをする」儀式になれば、行き着く先は「お別れ会」です。そこに僧侶は必要無くなる可能性すらあります。
進む葬送の簡素化は、人々が死者をどう捉えているかと大きな関わりがあるのです。
その意味で現代において「あの世と死者の魂」観を、様々な立場──各宗派、一般生活者──から考えてみることが大切なのだと思います。
それこそが現代の葬送におきている様々な動きを理解することにつながりますし、これから葬送がどうなっていくかを知る機会にもなるのだと思います。
■死後観や霊魂観を広く研究する藤山みどり氏
今回、葬式仏教価値向上委員会で講師をつとめる藤山みどり氏(宗教情報センター研究員)は、あの世や魂を各宗派がどう考えているか等について研究をしてきました。また現代人がどんな「あの世と死者の魂」観をもっているかについても、深い知見をお持ちです。さらに近年は、新宗教やスピリチュアル系についても分野を広げています。
今回は、仏教における死後観や霊魂観についてお話しいただき、さらには、現代日本人を視野に入れたお話をしてくださいます。各宗派の比較や一般生活者との比較などから、「あの世と死者の魂」の現在地を探ります。
人々が「あの世と死者の魂」をどう考えているか、そしてその考えがどう変化しつつあるのかを知ることのできる機会です。
ぜひご参加いただければと思います。
株式会社寺院デザイン 代表 薄井秀夫
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■テーマ 「あの世と死者の魂を考える」
■講師 藤山みどり氏 宗教情報センター 研究員
■プログラム
①講義「あの世と死者の魂を考える」
②グループディスカッション
■日時
令和7年6月27日(金)午後1時30分〜4時30分
■場所
仏教伝道センタービル 7階会議室「見」の間
東京都港区芝4−3−14/TEL 03-3455-5851
JR山手線「田町駅」三田口より徒歩8分、
都営地下鉄三田線「三田駅」
および浅草線「三田駅」A9番出口より徒歩2分
■定員
各40名
■申込締切
6月20日(金)
※ただし、定員になり次第、受付は終了させていただきます。
■参加費
10,000円/1名(税込)
※葬式仏教価値向上委員会は、会員制の研究会です。
(年会費10,000円)。
※申込みの方は、自動的に会員となります。
※会員期間が終わっている方は、あらためて入会となります。
(空白期間の会費は必要ありません)。
※申し込み受付後、振り込み用紙を送付させていただきます。