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【東海地区A寺】影響


「新型コロナウィルスの感染拡大に関するアンケート」の回答
 
東海地方のA寺からは、長文の回答をいただきましたので、別に掲載します。

 
⑴法事の現況
 
①経緯
・3月の春彼岸の頃から、感染を恐れ出したのか、ご自宅へのお参りのキャンセルが発生。
・また、法事の現場は、都市部からの参加者があることや、遠方の親族との再会ともなるため久しぶりの再会を喜ぶあまり濃厚接触になる諸要素が多く、医療者の多く集まったご親族の場合でもマスクの着用やソーシャルディスタンスをしないなどの光景が見られた。
・これらの状況に、法事の場が感染の元凶となり得るとの危機感を覚え、4月1日から次の対応に踏み切った。
 
②開催に関しての対応状況
・4月1日〜5月6日までに予約の有った全ての施主様に対して、法事開催の有無の確認を電話にて行った。その結果、約9割が延期となった。
・電話連絡の内容は、感染リスクを伝えた上で、開催の選択を施主様にしてもらう内容だった。「不安になっていたので、正直どうしようかと悩んでいた。こちらから言い出し辛かったが、お寺から連絡があったので助かった。」との本音も聞こえた。
・予約通り開催を選択された方並びに法事を延期した方両方に、念の為、経緯や延期者への今後の対応と実施者へは当日の感染抑止対策についての案内状(第一報)を送付して協力してもらった。
・御斎をしない代わりに、参加した子や孫たち全員分のお弁当を配るなどの対応をしていた施主様もいた。その気遣いに感銘を受けた。
・4月16日の緊急事態宣言措置が全国に拡大したことを受け、5月2、3日に開催予定の施主様に4月27日付けで感染対策についての案内状(第2報;開催を前提にした内容で、感染抑止対策を記載した内容)を送付予定だったが、市内感染者が依然発生し続けている現況と次頁最初に記載の県の方針とを鑑み、4月25日に寺内会議にて5月中のお寺または自宅での法事の開催を例外なく全て中止する決定をした。なお県の措置実施期間は4月25日現在、4月17日〜5月6日までだがゴールデンウィーク期間中の感染拡大の予測などを含め現実的な安全確保の為、先ずは5月いっぱいの中止とした。
・4月25日に、住職から、5月2、8、9日に開催予定だった該当する施様には開催までの残日数が少ない為、電話連絡をして(該当者3名全て了承)、後日書面(第3報)にても連絡する。
・4月28日に5月中の予約者全員に書面(第3報)を発送して中止を伝達。
・5月5日に6月中の全ての法事の延期を決定。施主様に5月11日付の書面で延期要請を出す。
 
③収入の減少
・法事による収入が月の収入の大半を占めていたことに改めて気づく結果となった。
・4月20日現在、今月は葬儀が無い。現在の自坊の経営を支える大きな柱が無くなり、経営基盤の脆弱性が浮き彫りとなった。
・定額の護寺会費制ではなく任意の額の付け届け制のため今後の収入の動向が心配である。
 
⑵その他の現況
 
①毎月の法話会
・4月から休会中。5月も休会。
・6月については5月6日に判断する。措置延長された場合は休会。
・5月5日に年内全ての中止を決定。
・法話会など人が集まることに重きを置いてきた自坊のこれまでの在り方が通用しない状況になった。
・Youtubeの使用なども含め新しい開催方法を検討する。
・今後の新たな教化方針の検討が必要となった。
②月参り
・電話連絡をして、感染リスクやマスクの着用による読経とお茶などのご接待の中止を伝えた上で、開催の選択を施主様にした。
・4月中止3分の2件。内1件は本人発熱で入院のため。
・5月5日に5月は全て中止を決定。
③合唱の会
・3月7日から休会中。
④お経に学ぶ会
・3月28日から休会中。
・4月15日から休会中の対応策を開始。テキストを配布し自宅学習と会報による交流。
⑤ヨガ、書道教室、俳句の会
・それぞれ4月23日、4月16日、3月から休会中。
⑥総代会
・新型コロナ感染抑止のため、1月に行われた会議以降開催できない状況。
・現況および今後の情勢を鑑みた次年度予算作成。
・新型コロナの収束状況次第で開催方法や形態を検討する必要がある。

⑶人件費
 
①スタッフ人件費
・4月日以降、すべてのスタッフに対して口頭で自坊の現状を説明した上で、各人の状況が許すスタッフには出勤時間を半分にして協力してもらえないか相談。その結果、全員から承諾。
・4月21日から若坊守とA職員のチームで雇用調整助成金の申請に向けた作業を開始。国や自治体からの無金利融資なども積極利用を検討。
 
②寺族人件費
・寺族全員の賞与から当面減給を決定。
・今後の状況によって副住職の給料を大幅に減らし他の職場でアルバイトなどをして資産を切り崩す速度を少しでも緩和する方針も検討中。
 
⑷法事の再開
 
①再開後の執行体制
⒈まず別記「コロナ下の葬儀」に準じるが、収束状況から慎重に段階的に対応内容を緩和する
・参加者がどの都道府県から来られるのか、把握できないため慎重を期す。
⒉新たに「コロナ下の法事」を作成し書面にし、施主様に送付し了解ならびに協力を得る
・混乱を避けるため
⒊4月からの再開待ちの施主様に対しては、7月以降の予定者には予定者が予定通りに執行することを前提とし、収束状況から延期者に順次案内をしていく。
⒋来年の「繰出し年回表」の最初に今年度延期者を掲載。延期者に再予約を促す。
 
②再開の時期
⒈緊急事態宣言の解除
⒉現在発令中の緊急事態宣言が解除される5月末の結果に関わらず、安全のために6月中は全て中止し延期要請を出す。
5月14日以降の政府見解を延期の根拠とし、施主様に5月11日付の書面で延期要請を出す。→6月中は全て中止
 
⑸盆参り
 
①7月盆
・7月1日(水)から8日(水)までの期間、本堂にて1件1家族1時間で対応する。
・自宅での盆参りは、「3密」の環境が多く、双方の感染リスクが高いため。
・紙コップで冷茶の対応をする。
 
②8月盆
・8月1日(土)から8日(土)までの期間、本堂にて1件1家族1時間で対応する。
・自宅での盆参りは、「3密」の環境が多く、双方の感染リスクが高いため。
・紙コップで冷茶の対応をする。
 
③「コロナ下の盆参りについて」を書面にして6月1日に送付し、7月の寺報でも掲載。
・本堂でのお参りのみの対応であることと、日時の提案を記したものを送付。
・変更、キャンセル希望の方はお寺に電話してもらう。
 
④中止条件
・7月:5月末の緊急事態宣言が解除されない場合。
・8月:6月末の緊急事態宣言が解除されない場合。
 
⑶法要の再開
→年内すべて中止
(治療薬が間に合っていない。参加者の経路が把握しきれない。今後の「新しい生活様式」の「3密」などに不適合。)
※報恩講を含む
→年内法要はすべて寺族による内勤めとする。
法要の中止例:「7月の盆法要」
⒈「3密」の環境となり、大型イベントに当たるため、開催中止。
⒉講師への今年の中止並びに来年の出講依頼(講師礼の減額予定も通達)の連絡を5月中にする。
⒊7月の寺報でも掲載
 
⑷毎月の法話会の再開
 
①年内すべて中止
・治療薬が間に合っていない。
・参加者の経路が把握しきれない。
・参加者の数からして「3密」を回避できない。
・今後の「新しい生活様式」に不適合。
・6月以降の講師に、今年の中止並びに来年の出講
依頼(講師礼の減額予定も通達)の連絡を5月中にする。
・7月の寺報でも掲載
 
⑸葬儀について
 
①再開後の執行体制
⒈まず別記「コロナ下の葬儀」に準じるが、収束状況から慎重に段階的に対応内容を緩和する。
・参加者がどの都道府県から来られるのか、把握できないため。
⒉「コロナ下の葬儀」を書面で施主に送付し了解ならびに協力を得る。
・混乱を避けるため。
 
②7月の寺報にて「コロナ下の葬儀」を掲載する。
・特殊な状況なので、依頼の際は必ずお寺にまず連絡をしていただくことを強調して伝える。
・緊急事態宣言措置の状況に応じた内容を掲載する。
・葬儀会社のホール等のお寺以外の会場はより不特定多数の方々が使用するため、僧侶も含め感染リスクがお互いに高いと考えている、という事も明記する。
 
⑹その他について
・年内のすべての盆や彼岸などの法要と毎月の法話会の中止について寺族で決定したものの、事柄の重要性と今後の檀信徒との開かれた関係性を構築するためにも、責役総代方に中止の判断について書面で通達し意見を募ることとした。
 
以上
 

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